2026年4月中旬、わたしはホームセンターの果樹コーナーに立っていた。
お目当ては…いちご。
最近、一歳半を超えた娘がイチゴばかりをおねだりしてくる、困ったものだ。

「色んなフルーツを食べさせてあげよう」という親心が仇となってしまった。
バナナなら欲しがるだけ与えられるが、いちごは…ちょっと高い。
娘はいちごのことを「ウワオワ」と呼ぶのだが、朝起きても、お昼寝の後も、文脈ガン無視でいつでも「ウワオワ」「ウワオワ」と連呼してくる。
「今日はウワオワないよ」と言って首を振ると、顔をくしゃくしゃにして大泣きする。
いつもは家の近くのスーパーで「ジャム用」と書かれた安くて酸っぱいイチゴを買っていたが、一度奮発して「あまおう」をあげてからは、ジャム用のいちごを口からベ~っと吐き出すようになった。
グルメなやつめ。
しかし、娘があまりにもいちごを欲しがるため、「いちごを家で育ててみよう」と考えても不思議ではないだろう?
このような経緯でわたしはホームセンターでイチゴの苗を探していたのである。

まず、いちごは「一季成り」と「四季成り」に大別できるらしい。
一季成り:一気にドカっと収穫
四季成り:ちょこちょこ長く収穫
Youtubeでいちごについて勉強していると、どうやら一季成りの方が甘くて大きい実が収穫できる、とのこと。
品種によっても違うかもしれないが、とりあえず一季成りの中から適当に三株ほど買おうと決めていた。
店員さん(バイト君?)に「一季成りのイチゴ探してるんですが」と話しかけたところ、
「イッキナリ…なんですか、それ?」
と言われてしまった。
どうやら園芸に詳しい店員さんはもう帰ってしまったらしく、私よりもいちご知識のない店員に逆に「一季成り」とはなにかを教えてあげるというS2S(素人to素人)の謎講義が始まった。
一通りの講釈をたれた後、翌日に別のホームセンターにて一季成りのイチゴ3株を購入した。
いちご売場にはいくつか品種が置いてあり、どれを選べばいいか正直わからない。
しかし令和のこのご時世、ホームセンターのいちご売場には各品種ごとの特徴を記した下のような表が飾られていることが多い。

(出典:苺 品種別分布図)
この中から自分の好きな品種を選べばいいだけである。
わたしは表の中で「育てやすく甘い(初心者用)」という完璧とも呼べるいちごの品種『よつぼし』を選んだ。

値段は一株547円(税込み)。
高っ!!!
こんな小さなビニール製のペラペラ鉢のいちご一株で547円も取られるのか。
今の仕事をクビになったらいちご農家になろうと心に誓った瞬間だった。
さて、一季成りいちごの収穫期はだいたい5月中くらいらしい。
今からでも間に合うのか?(現在4月中旬)
ここから、わたしの長い長いいちご栽培の歴史が始まるのであった。
第二話へ続く…



すだち
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