さて――
前回の記事で、数年間ほぼ放置されていた「野良すだち」の存在が発覚した。

しかも推定樹齢4年。
これはもう“初心者が育て始めた苗木”ではない。
気付いたらベテラン勢に片足を突っ込んでいたタイプの果樹である。
しかし、ここで当然ながら気になる問題がある。
「で、いつ収穫できるん?」
という話だ。
園芸初心者にとって、“実が収穫できるまで何年かかるのか”問題はかなり重要である。
なぜなら果樹界には、
「いちごは1年目から収穫可能」
「ブルーベリーは3年待て」
「レモンは5年待て」
みたいに、果樹の種類によって待つべき年数が全然違うからである。
そして「すだち」はと言うと…残念ながら普通に収穫まで時間がかかる部類にいた。
すだちは何年で実がなる?
一般的に、すだちは苗木を植えてから2〜4年程度で実を付け始めると言われている。
ただし、植え付けから3年ほどは樹形を整える方を優先し、収穫は控えた方がいいと言われている。
樹の成長を優先することで、将来的に安定して高品質なすだちをたくさん収穫できるようになる。
また木が成熟すると、毎年5月頃には小さく可愛らしい白い花を咲かせ、周囲に甘く優しい香りを漂わせる。
ただ、もちろん環境差はある。
そして何より、「所有者に存在を忘れられていないか」も大事かもしれない。
その点、我が家のすだちは違う。
こちらは完全放置。
にもかかわらず、過去に2〜3個収穫した記憶がある。
※腹ペコあおむしの攻撃を受けて葉が壊滅状態に食われまくった時も放置していたが、それでも2~3個収穫できている。
つまりコイツ、わたしが見ていない間に普通に結果を出していたのである。
なんやその自主性、むしろわたしより社会性がある。
放置 → 2~3個
管理 → 収穫祭り
モチベーション向上のために、画像生成AIにて現在の苗木に大量のすだちを追加してみた。

うむ、これこそわたしが思い描いている未来である。
収穫時期はいつ?

すだちの収穫時期は、一般的には8月〜10月頃と言われている。
最も香りが良くなるのは9月頃らしい。
ただし、時期や品種によっても少し変わるのでザックリ理解しておいてもらいたい。
8月頃:青すだち

世間でよく見る、あの緑色の爽やかなすだち。
「とりあえず搾っとけば料理上級者感が出る万能柑橘」である。

香り重視なら、この青い時期に収穫することが多いらしい。
10月頃:黄色く完熟

そのまま置いておくと、徐々に黄色く色付いていく。
ここまで行くと酸味が少しマイルドになり、香りも変化するので、ポン酢やドレッシングに最適とのこと。
であり、
というわけではない。
用途が違うだけである。
つまり
「まだ青い方が良いのか」
「完熟まで待つのか」
という、新たな欲望との戦いが始まるのである。
園芸とは選択の連続なのだ。
今年、我が家のすだちは収穫できるのか
問題はここである。
現状、新葉がかなり増殖している。

これは樹が元気なサインではあるのだが、一方で葉が込み合いすぎると、
などの問題も発生しやすい。
しかも我が家のすだち、枝の伸び方が若干ワイルドすぎる。
数年間サバイバル生活していたせいか、樹形がかなり“野生寄り”に見える。
知らんけど。
なので、まずは軽く剪定しつつ、
この辺りから始める必要がありそうだ。
4年間放置された果樹、逆に強い説
しかし冷静に考えると、4年間ほぼノーケアで生き延びているのは普通に凄い。
真夏の京都。
極寒の冬。
暴風雨。
それらを耐え抜き、玄関前で黙々と生存していたのである。

もはや観葉植物というよりサバイバー。
ひょっとすると、わたしは今「初心者が頑張って育てたすだち」ではなく、「野生を経験して覚醒したすだち」を育てているのかもしれない。
おわりに
すだちは植えてすぐ大量収穫できる果樹ではない。
だが逆に言えば、数年耐えれば毎年楽しみが増える果樹とも言える。
そして我が家のすだちは、その“耐える期間”をいつの間にか勝手に突破していた。
所有者がログインしていない間に勝手にレベル上げしていたタイプである。
今年こそ玄関前で孤独に生き抜いた野生のすだちが、本気を見せる時かもしれない。
第三話に続く…。

すだち
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