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【第二話】ブルーベリーを植替えてみた。

ブルーベリーを植替えてみた。 ブルーベリー🫐

4月上旬、先日購入したブルーベリーを植替えてみた。

ブルーベリーを買った話はこちらで。

なお、園芸初心者のわたしが実際に調べながら作業した結果、

「植替え、思ったより奥が深いな…?」

という状態になったので、その辺も含めてまとめていく。

植替えとは?

まずは植替え(うえかえ)について紹介しておこう。

『植替え』とは、すでに成長している植物を別の鉢や場所に移すこと。

植物が成長して根がいっぱいになったり(=根詰まり)、環境を変えたいときに行うことが多い。

…と、文字だけで見ると簡単そうなのだが。

実際には、植物側からすると結構な大事件だと思う。

だってある日突然、「はい、今日から別の家ね」みたいな感じで根っこごと環境を変えられるわけである。

しかも拒否権なし。

そりゃ植物もストレスを感じるだろう。

なので植替え時期をミスすると、普通に弱ったり枯れたりする。

これは完全にわたしの妄想なのだが、植替え直後の植物はたぶんこんな感じである。

「うぅぅ……ここは、どこだ」

さっきまでの土は、しっとりしていて落ち着いていた。水の流れも、空気の通りも、すべてが“いつもの感じ”だった。

それなのに――急に引き抜かれ、根をさらされ、まるで世界ごと剥がされたような感覚。

新しい土に埋められたが、粒の大きさも、水の含み方も、まるで違う。

「水は…どこから来る? 空気は…ちゃんと届くのか?」

根は戸惑いながら、手探りで周囲を探る。細い根の先が、まだ見ぬ土にそっと触れる。

「……ここで、生きろというのか」

葉は少ししおれ、体は明らかに重い。だが、止まるわけにはいかない。

「時間をくれ。少しでいい、この土を理解する時間を…」

やがて、新しい水の流れを見つける。わずかに、安心する。

「……悪くない。だがもう少し、もう少しだけでいい、優しくしてくれ」

こうして根っこは徐々に新しい環境に適応していくのである。

ちなみに異論は認める。

なので植替えの最適な時期は、植物の休眠期である。

植物が寝ている間にこっそりと環境を変えてあげるのが理想。

ベストな植替え期は11月?

というわけで、植物に余計な負担をかけないためにも、植替えは“休眠期”に行うのが基本とされている。

要するに、「植物が寝ている間に、こっそり部屋の模様替えをする」みたいなイメージである。

わたしが購入したブルーベリー(ラビットアイ系)の場合、11月〜3月頃の休眠期なら基本的にはいつでも植替え可能。

ただし、関東以西ならベストシーズンは11月と言われている。

いわゆる“秋植え”である。

理由はシンプル。

11月は地温がまだ高く、根がよく働く時期である。
この時期に植え替えると、本格的な冬到来までに根が回復して新しい細根が伸び、しっかり活着する。
その結果、春になるとすぐに水分・養分を吸収でき、春植えよりも初期成長が大きくなりやすい。

つまり、完全に休眠期に入る前に少しでも根を活着させるというのが秋植えの狙いだ。

3月の休眠中に植替えるのも悪くはないが、気温が上がってきて植物が動き出す春先に、まず根の活着から取り掛かる必要があるためどうしてもスタートダッシュが遅れてしまう。

つまり植物側は、「えっ、成長も? 根の修復も? 今!?」みたいな状態になる。

寒冷地や積雪地帯の場合

ただし、寒冷地や積雪地帯は話が別。

秋植えすると、根が活着する前に土が凍結する可能性がある。

すると、

  • 根が傷む
  • 霜柱で苗が浮く
  • 乾燥する

など、普通に危険。

そのため寒冷地では、雪解け後の3月下旬〜4月上旬の春植えが推奨されることが多い。

地域によって“正解”が変わるので注意が必要。

植替えのタイミング

さて。

わたしはというと、何年生の苗木かも知らずに購入し、そのまま勢いで植替えた。

完全に初心者ムーブである。

だが、本来植替えには“適切なタイミング”が存在する。

それが――根詰まりである。

一般的には1〜2年に一回くらい。

1~2年経てば、鉢の中で根がグルグル巻きになって窮屈な状態になる。

根詰まりを起こしている植物は、水も栄養も十分に吸えない状態になっている。

鉢の中が根でいっぱいになると、土の隙間がなくなり、水がうまく行き渡らない。結果として乾きが早くなったり、逆に根に水が届かず弱っていく。

また、根が伸びるスペースもないため、新しい根が出ず、生育が止まる。

根は鉢の中でぐるぐる回り、いわゆるサークリング状態になる。

そのサインはシンプルだ。

  • 水やり後すぐ乾く
  • 葉の色が悪い
  • 成長が止まる
  • 鉢底から根が出ている

こうなったら植え替えのタイミングである。

人間で言うなら、「ワンルームに8人住んでる状態」である。

そりゃ苦しい。

植替えによって根を広げるスペースができると、水と栄養を吸いやすくなり、一気に成長が回復する。

植替えの土

ブルーベリーの植替えで、多くの初心者がぶつかる壁。

それが――酸性土壌である。

植替えとは主に鉢のサイズを大きくする作業であり、どうしても土が足りなくなるので自分で土を準備しなければならない。

調べてみると、ブルーベリーの土に関して

  • 「ブルーベリーはpH4.5~5.5の酸性土壌を好む」
  • 「排水性と保水性を両立する必要がある」
  • 「ブルーベリーの土はピートモスと鹿沼土を7:3で配合すべし」

など、急に専門用語ラッシュが始まる。

いや待て。

園芸初心者にいきなりpH管理を要求するな。

正直そこに関してはブルーベリーの土を買うのが最強だと思っている。(初心者は)

ま、農業資材のメーカーが研究に研究を重ねた上で販売しているブルーベリーの土に勝るものはない!!

多少高くても、最初は既製品でいい。

別にわたしは農家でもないし、土地の狭い京都市内に住んでおり庭もない。

うん、マジで庭ゼロ。完全にゼロ。

庭が広ければ今後のためにも鹿沼土やピートモスをそれぞれ30kg単位で買って自分で配合したいところだが、物理的に無理だった。

ってかそもそも酸性土とかもよくわからんし…

ちなみにYoutubeで大人気なブルーベリー農家の石黒さんは、

「ブルーベリーは酸性土壌じゃないと育たないとか言われるが、俺は酸性じゃなくても育つと思ってる。実際に中性土壌でも普通に育ってるぞ。」

という、かなり豪快な発信をしている。

園芸界、思った以上に流派がある。

初心者からすると、「結局どっちなんだよ!!」となるが、たぶん植物って人間が思うより多少は強い。

…と思いたい。

植替えの鉢

植替えするには当然一回り大きいサイズの鉢が必要になる。

基本的には鉢のサイズを1号大きくするのが良いらしい。

4.5号 → 6号

7号 → 8号

9号 → 10号

※一号は3cmなので、6号鉢は直径18cmの鉢を指す。

そして個人的におすすめなのがスリット鉢

排水性が非常によく、根がぐるぐる巻きになりにくい。

スリット鉢は排水性が非常によく、根が鉢の中でグルグル回らず、健全な根張りになる。

つまり植物側からすると、「ちゃんと呼吸できる部屋」みたいな感じである。

スリット鉢の詳しいメカニズムは、園芸Youtuberカーメン君の動画

前述した通り、わたしは苗木の年数も分からぬまま、そのまま家で植替えをした。

経験も知識もゼロ。

「なんか窮屈そうだから広くしてあげるか」

くらいのノリである。今思うとかなり危険。

だが、とりあえず今のところは生きている。

生きていれば正義である。

苗木の状態を見て何年生か判断できるほどの経験もないので、とりあえず来年の11月に少し早めの植替えをしようと思っている。

おわりに

結局のところ、ブルーベリーの植替えは「時期・土・鉢」の3点を押さえれば大きく外すことはない……はずである。

とはいえ、わたしは苗木の年数も分からぬまま勢いで植え替え、酸性土壌の理解もあやふやなまま既製品に頼るという、いかにも初心者らしいムーブをかましている。

だが、それでも枯れずに育てば正義である。

来年の11月、今度こそ「計画的な植替え」を実行できるのか。それともまた思いつきで動くのか。

未来の自分にすべてを託しつつ、本記事を締めることにする。

第三話へ続く…

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