
さて、レモンの苗木を買ったはいいが…(第一話参照)
見た目はもう立派な「木」っぽい。
なんかもう、それっぽい。
「うむ、これは立派なレモンの木だな」と、毎朝それっぽく眺めている。

――だが。
ホームセンターでレモンの苗木を購入してから約1ヵ月。
何一つ変化していない。
本当に、何も変わっていない。
何一つとして変わっていない。
「これは、大丈夫なやつなのか?」
植替えで失敗したのか、肥料が少なすぎたのか、単純にそういう植物なのか。
全く分からない。
レモン以外の果樹たちは順調だった。
いちごは開花し実が成りつつあるし、
ブルーベリーは葉を茂らせたり虫に食われたりしてるし、
ラズベリーはただただ暴走気味に増殖している。
しかしレモンだけは静かすぎる。
毎日観察しているのに、記事に書けることが本当にない。
「今日も変化なし」
ブログとして致命的である。
ということで今回は、愛するレモンちゃんに「実をつけさせるべきかどうか」という長期的な視点で展望をまとめておこうと思う。
時間稼ぎとして…。
レモン栽培は5年待て!!?
レモン栽培を始めたばかりの頃、誰もが一度は思う。
「いつになったらドヤ顔で収穫できるのか?」
結論から言うと、すぐには無理。
むしろ、焦ったやつから順番にやらかす世界だ。
なる早で収穫したい人は最低でも3年生以上の木を買った方がいい。
1〜2年目(幼木期)
まずここ。いわゆる「我慢ゾーン」である。
運がいいと花が咲く。
そして初心者は思う。
「え、もう実できるやん!」
——違う。
ここで実をつけさせると、木は普通に弱る。
最悪、成長が止まる。
つまりどうするか。
全部むしる(摘果)

せっかく咲いた花を自分の手で葬るこの作業、地味にメンタルに来る。
だがここで情けをかけると、後で自分に返ってくる。
この時期のテーマはただ一つ。
育てろ。収穫は諦めろ。
わたしが購入したレモンが何年生なのか、不明のままだがとりあえず一年は様子を見ることにしよう。
3年目
ようやく“ちょっとだけ報われる年”。
樹の状態が良ければ、少しだけ実をつけてもいい。

とはいえ調子に乗るとまた痛い目を見る。
数個まで。決して欲張るな。
この段階の収穫はあくまで「試食」である。
ここでSNSに「初収穫!」とか上げるのは自由だが、内心ではちゃんと理解しておきたい。
まだ本番ではない。
4〜5年目
ついに来る。
“まともに戦える状態”
枝も増え、葉も安定し、木としての体力がついてくる。
このあたりからようやく安定して収穫できるようになる。
ここで初めて言っていい。
「レモン育ててます」
と。
それまでは正直、「育ててるつもりの人」である。
6年目以降
ここまで来ると、もう別物。

樹形も整い、剪定や肥料の影響がダイレクトに出てくる。
つまりどうなるか。
やり方次第で収穫量が跳ねる
逆に言えば、適当にやると普通に落ちる。
つまりこの段階でようやく「栽培している感」が出てくるのである。
おわりに

初心者ほどやりがちなのがこれ。
「せっかく花咲いたし、全部実にしたい」
その気持ち、痛いほどわかる。
だがその一瞬の満足の代償は、翌年以降の地獄である。
レモンは甘くない。
むしろ育てる側が試されている。
今日もどこかで、未来の収穫を犠牲にして数個のレモンを守ろうとしている初心者がいるだろう。
だが、決して欲張るな。
……それを乗り越えた者だけが、安定収穫にたどり着くのである。
第三話へ続く…




すだち
コメント