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園芸初心者でもわかる肥料の基本|NPK・緩効性・即効性を一発理解

園芸初心者でもわかる肥料の基本|NPK・緩効性・即効性を一発理解 園芸あれこれ

わたしのような園芸初心者にとって、肥料とはほぼ“黒魔術の粒”である。

「化成肥料」とか言われても正直「化学合成された肥料なんだな…だから何?」という状態だし、パッケージに書かれた「8-8-8」「3-8-6」といった暗号に至っては、もはや古代文明からのメッセージにしか見えない。

だがしかし、果樹を育てる男として、この“よくわからん粒”から逃げ続けるわけにもいかない。

気づけばレモンやブルーベリーは無言でこちらを見ているし、「お前、ちゃんと肥料の勉強してるよな?」という圧がすごい。

園芸初心者でもわかる肥料の基本|NPK・緩効性・即効性を一発理解

というわけで今回は、未来の自分が同じところで詰まらないように、そして何より、もう一度ググるのが面倒なので園芸初心者代表として、肥料についてまとめてみることにした。

緩効性肥料と即効性肥料

断言する。

初心者がホームセンターの園芸コーナーに行くと、肥料の種類が多すぎて何を買えばいいかわからなくなる。

これは実際にわたしが体験した実話だ。

ブルーベリーには「ブルーベリーの肥料」を買えば間違いないのだろうが、何種類も同時に栽培し始めたわたしにとって、各果樹ごとに専用の肥料を買い揃えていくのはかなり財布に痛い。

園芸初心者でもわかる肥料の基本|NPK・緩効性・即効性を一発理解
初めは専用肥料も買ったが…高い。

なので、使い回しのできる(汎用性の高い)肥料を買うのが今回の目的だ。

まずはこれだけ覚えて欲しい。

肥料は大きく分けて「緩効性肥料」「即効性肥料」に分けられる。

その名の通りだが、

  • 緩効性肥料:ゆっくり効く(数週間~数ヵ月)
  • 即効性肥料:すぐ効く(数日~1週間)

という性質がある。

選び方としては、「今すぐ効かせたいのか、じわじわ効かせたいしたいのか」で選ぶが、「普段=緩効性、困ったら即効性」を合言葉にすれば大失敗することはない。。

たとえば果樹の場合だと、夏に与えるのは緩効性肥料で、収穫前後に与えるのは即効性肥料が良いと言われている。

日本の真夏は、樹が暑さにやられて半分休眠状態になっており栄養の吸収効率も悪いので、緩効性肥料が適している。

真夏に即効性肥料を与えると、栄養がドバっと流れ込む(効きすぎる)ので逆に栄養過多で根が腐ったりする。

逆に収穫直後の果樹には即効性肥料が必要だ。

果実を太らせるのはめちゃくちゃ体力を使うので、収穫直後の果樹はクタクタに疲れており、すぐに栄養補給をしてあげないと(=即効性)翌年のパフォーマンスに影響が出ることもあるからだ。(最悪枯れる)

有機肥料と化成肥料

さて、「即効性」「緩効性」の次は肥料を中身(原料)で分ける。

それが「化成肥料」と「有機肥料」である。

またまた文字通りだが、

  • 化成肥料:化学的に成分が合成された肥料
  • 有機肥料:動植物由来の有機物を原料とした肥料

を指す。

それぞれメリデメがあるが、結論から言うと、『鉢植え+初心者』は化成肥料一択。

化成肥料は土作りには向いていないが、

  • 成分が正確で安定
  • 匂いがない
  • 効きをコントロールできる

というメリットがある。

逆に有機肥料は、土をふかふかにしたり微生物を増やせるメリットはあるが、

  • 臭い
  • 虫が来る
  • 効きが不安定

というデメリットがあり、『地植え+土作りも楽しみたい人』には向いているかもしれない。

だが、わたしは遠慮しておく。

よくある誤解

世間では「有機肥料=緩効性」「化成肥料=即効性」という説明も見かけるが、これは間違いである。

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即効性の有機肥料もあれば、緩効性の化成肥料もあるからだ。

「化成肥料」と「有機肥料」は、性質の違い(匂い・土への影響)から選ぶとよい。

形状・加工

さて、「効き方」と「原料」の次に重要なのが「形状」である。

肥料の形状には主に

  • 粒状(固形)
  • 液体(液肥)

があり、基本的に粒状は緩効性、液体は即効性であることが多い。

固形肥料を与える場合は、株の根本から少し離した位置にぱらぱらと撒くのが良い。

肥料が根に直接触れてしまうと肥料焼けを起こすことがある。

NPK(成分バランス)

さて、わたしを最も悩ましたのがこのNPKであり、肥料コーナーで立ち尽くす理由はだいたいコレである。

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ほぼ全ての肥料のパッケージには謎の数字が振られている。

この数字の意味を理解せずにレジに向かうのは植物への軽い裏切りであり、「とりあえずこれで」はだいたい後悔する。

さて、NPKとは、

  • 窒素(N)
  • リン(P)
  • カリウム(K)

を指し、どれも作物の成長に欠かせない成分である。

NPKはそれぞれ以下のような役割を持つ。

  • N:葉や枝の成長(葉っぱ盛り盛り職人)
  • P:花や実の成長(実をつけるプロデューサー)
  • K:株の健康や病気耐性(裏方のボディーガード)

どれが欠けても、健康な栽培はできない。

N(窒素)は成長に必要だが、多すぎると葉や枝ばかりボーボーになり、実付きが悪化する。

P(リン)は花・実・根を充実させるため、果樹栽培では特に重要。

K(カリ)は体力や耐病性を高め、寒さや乾燥にも強くする“地味だが超重要な栄養”。

たとえば「最近葉っぱに元気がないな~ よし、窒素(N)の化成肥料ぶっこんどくかぁぁ」みたいな感じで使う。

表示の見方

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例えば「10-10-10」や「10-5-8」。

これはN:P:Kの割合(%)を示している。

「10-10-10」は

N:10%
P:10%
K:10%

ずつ含む(計30%)という意味である。

「では残りの70%はなに?」って話になる。当然そうなる。

NPK以外は、水分や砂・石・有機物やその他の微量要素で構成されている。

わたしが栽培している果樹(レモンやブルーベリー)は基本的に実を付けるので、P(リン)多め(例:5-10-5)などを持っておくと使い勝手が良いだろう。

逆に、キャベツ・白菜・小松菜などの葉物野菜を栽培している方はN(窒素)が最優先だろう。

Kは全ての作物(特に果樹)に必要。

おわりに

肥料は「なんとなく撒くもの」から、「狙って効かせるもの」に変わった瞬間、一気に面白くなる。

あれほど意味不明だった黒魔術の粒も、役割がわかればただの便利アイテムだ。

とはいえ最初から完璧を目指す必要はない。まずは「普段は緩効性、困ったら即効性」、そしてNPKをなんとなく意識する——それだけで十分前進している。

あとは植物の様子を見ながら、少しずつ経験値を積んでいこう。

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