鉢植えのすだちには年4回肥料をあげる
京都市の住宅街で、4年生のすだちを育てている私が、鉢植えすだちの肥料タイミングについてまとめようと思う。
まず結論から言う。
鉢植えのすだち、君は年4回メシを食え。
まず施肥スケジュールはこちら。
| 年間施肥量の | 肥料の種類 | |
| 春肥え | 3割 | 緩効性 |
| 夏肥え① | 2割 | |
| 夏肥え② | 2割 | |
| お礼肥え | 3割 | 即効性 |
露地栽培(地植え)なら肥料は年3回でいいらしい。
しかし鉢植えは違う。
水やりのたびに肥料成分が「では私はこれで」と排水口へ旅立っていく。もはやザルである。
つまり鉢植えは、思っている以上に腹が減る。
鉢は、水やりで肥料成分が流れやすいので露地栽培よりも一回多く施肥(せひ)する必要がある。
ということで、鉢植えのすだちには年4回肥料をあげる必要がある。
ただし、人間が「今日は焼肉の気分やな」と言って好き勝手に食うのとは違う。
すだちにも事情がある。
季節ごとに「今なにに体力を使ってるか」が全然違う。
肥料について詳しく知りたい方はこちらを参考にして欲しい。
春肥え
当ブログでは何度も言っているが、春肥えの目的はスタートダッシュである。

春になると、すだちは冬眠から目覚める。
そして突然思い出したように、「うおおおお!!新芽出すぞ!!」と大量の新芽を出し始める。
しかし冷静に考えてほしい。
冬の間ずっと無補給である。
3か月以上何も食べてない人間に、いきなりフルマラソン走れと言っているようなものだ。
そりゃ無理である。
だから春が来る少し前にエネルギーを補給し、「準備運動しとけよ」と送り出してあげる必要がある。
春肥えは年間の3割、緩効性肥料でOK。
ちなみに私は今年、2026年5月中旬に玄関前ですだちの鉢を再発見した。
再発見である。
育てていたはずなのに。
当然春肥えは間に合っていない。
つまり我が家のすだちはスタートダッシュどころか、スタート地点で靴紐を結んでいる。
5月19日現在、花は一つ。
一つである。
たぶん今年の収穫祭は中止かもしれない。
夏肥え①
夏肥え①(なつごえ)の目的は、主に実付きブーストである。

実を太らせる作業は、果樹界ではかなりの重労働らしい。
人間で例えると、「毎日スクワットしながら子どもを肩車して歩け」くらいの感じだと思う。
しかも6月頃には春肥えの効果も切れてくる。
燃料切れである。
ここで追肥しないと、「今年は3ミリくらいの実を2個つけました」みたいな悲しい結果になる可能性がある。
ちゃんと食べてもらおう。
夏肥え②
そして7月中旬頃、もう一発いく。

「さっき食べたやん」と思うかもしれない。
だが、すだちの収穫期は8~10月。
ここが本番である。
ただし注意。
8月は真夏。
人間でも40℃の炎天下でカレー3杯食えと言われたら嫌である。
すだちも同じだ。
この時期は軽く夏バテ気味になっており、栄養吸収効率も落ちている。
だから与えすぎ注意。
特にここで即効性肥料。
これはやめろ。
本当にやめろ。
「元気ないならエナジードリンク3本飲ませよう」
みたいな発想である。
それ、死ぬぞ。
お礼肥え
そして最後。
本年ラストを飾るのが、お礼肥えである。

名前がすでに優しい。
8~10月。
暑さの中、文句も言わず、実をつけ続けたすだち。
かなり疲れている。
なのでここは肥料をあげながら、ぜひ声をかけてほしい。
「無理かけたな」
「ありがとうな」
「いい仕事したな」
当ブログではこれを推奨している。
科学的根拠はない。
だが気持ちはある。
なお、お礼肥えを忘れると翌年の実付きが悪くなったり、最悪枯れることもある。
人間も繁忙期後に有給ゼロだと壊れる。
すだちも同じだ。
植物にも労働環境改善が必要なのである。
おわりに
ここまで偉そうに施肥計画を語ってきたが、私は今年、5月中旬にすだちの鉢を再発見した人間である。
肥料理論は完璧だ。
管理は全然できていない。
果たして今年は収穫祭になるのか、それとも「育て方を解説していた人が一番育てられていない回」になるのか――今後に期待してほしい。
第四話に続く…



すだち
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